Special

Back Number

2026.09.04UP

NBAによるカワイ・レナードを巡るサラリーキャップ規定違反の調査と処分を受け、ロサンゼルス・クリッパーズの今後のチーム編成に大きな影響が及ぶことになった。

最大の打撃となるのが、2029年から2033年まで5年連続でドラフト1巡目指名権の剥奪。NBA史上、これほど多くの1巡目指名権を一度に剥奪された例は、2000年のミネソタ・ティンバーウルブズ以来となる。

当時のミネソタは、ケビン・ガーネットを中心に強豪へ成長していたが、指名権を失ったことで若手選手を補強する機会が減少。その後、2003-04シーズンにはウェスタン・カンファレンス決勝まで進出したものの、長期的な低迷につながった。

一方、現在のクリッパーズは昨季プレーオフ進出を逃し、チームの中心だったレナードのトレードも進めている。若手のダリウス・ガーランドや今年のドラフト5位で指名したキートン・ワグラーらに期待がかかるが、ガーネット級のスターがいる当時のミネソタとは状況が異なる。

さらに、1巡目指名権を失うことで、将来的なトレードにも大きな制約が生じることになり、NBAの「ステピエン・ルール」により手元に残る指名権を使っても大型補強が難しくなるためだ。

一方で、来季の1巡目指名権を保有するほか、2030年代にも他球団から得た指名権が残されているほか、サラリー面にも余裕があり、フリーエージェントでの補強は可能となっている。

それでも今回の処分によってクリッパーズが長期的な再建を迫られる可能性があり、過去のティンバーウルブズの例を踏まえても、その影響は今後10年以上に及ぶかもしれない。

← Back Number