
2026.07.25UP
レブロン・ジェームズがフィラデルフィア・76ersへの移籍を決断した最大の理由は、現役最後の目標である5度目のNBA制覇を実現できる環境だと、関係者が明らかにした。複数の選択肢を比較検討した結果、レブロンはフィラデルフィアが最も優勝に近いチームだと判断したという。
76ers側も獲得に向けて積極的にアプローチを展開。球団オーナー企業ハリス・ブリッツァー・スポーツ&エンターテインメントの社長ボブ・マイヤーズは、代理人リッチ・ポールのポッドキャスト「Game Over」に出演し、「もし彼と話せるなら、『優勝したいならフィラデルフィアが最高の場所だ』と伝える」と公開ラブコールを送った。
さらに、タイリース・マキシー、ジェイレン・ブラウン、ジョエル・エンビードの3選手も獲得活動に参加。約3週間にわたり、電話やメッセージを通じてレブロンへ加入を熱心に呼びかけたとされる。
また、生活面も移籍を後押しした要因の一つだった。レブロンはニューヨーク市内に居住しながら、練習拠点のニュージャージー州カムデンや試合会場のフィラデルフィアへ通うことが可能とみられており、このライフスタイルも魅力だったという。
代理人のリッチ・ポールは、「もしニューヨーク・ニックスが今年6月にNBA優勝していなければ、レブロンはニューヨークを選ぶのが自然な流れだった」と明かしている。76ers移籍によってニューヨークでの生活を維持しながら、長年優勝から遠ざかるフィラデルフィアに悲願のタイトルをもたらすという、新たな挑戦に臨むことになる。
また、移籍先候補の一つとみられていたゴールデンステート・ウォリアーズだったが、最終的にフィラデルフィア・76ers入りを選択した背景には、優勝争いを取り巻くチーム状況の違いがあったようだ。
ウォリアーズはロスターの層が限られているうえ、チームの大黒柱の一人であるジミー・バトラーⅢが前十字靱帯(ACL)断裂からのリハビリ中。さらに、西カンファレンスには王者オクラホマシティ・サンダーやサンアントニオ・スパーズといった強豪が立ちはだかり、優勝への道のりは決して平坦ではない。昨季もチームは37勝に終わっており、5度目のNBA制覇を目指すレブロンにとっては、東カンファレンスの76ersの方が現実的な選択肢だったとみられている。
ウォリアーズは、ステフィン・カリーとの夢の共演や、ロサンゼルスに住む家族との距離の近さ、親しい仲間と過ごせる環境などをアピールできる立場にあった。しかし、それだけではレブロンの決断を覆すには至らなかった。また、オフシーズン中に戦力を強化する大型トレードを実現できなかったことも、チームの魅力を高められなかった要因の一つとされる。