2021.06.17UP
初心者も経験者も思いっきりバスケを楽しもう!
How To Basket Ball 〜パスフェイク〜
バスケットボールにおいて、パスは基本的な動作の中でも重要な位置を占めます。味方にボールを渡す際も、正確な位置に出せるかどうかでチームの得点に繋がるからです。
当然ながら対戦相手はパスを奪う、あるいは阻止しようと目の前に立ちはだかるでしょう。そんな時に使いたいのががご存知「パスフェイク」です! その習得方法の一部をご紹介します。
その名の通り、パスを出すと見せかけてマッチアップする相手を誘い込み、次の動きに繋げる技術です。一人でも練習することはできますが、できるなら3人程度でやってみると良いでしょう。
ボールを受け手(パスフェイクを行う人)に出す人、受け手、ディフェンダー、パスのもらい手がいるのが望ましいでしょう。パスフェイクで重要なのは、目の前の相手の動きをコントロールすること。そのためには、本当にパスを出すと思わせなければいけません。腕だけを使っても相手を欺くことはできないので、パスを出すと思わせたい方向に視線を向けるのも大切です。
ボールを受けたら、フットワークを使って左右どちらかにパスを出すフリをしてから進行方向を変えてフィニッシュまで持って行く。あるいは、左右どちらかにパスを出す動きをしてからピボット(片足を固定し、もう片方の足を動かす動作)を挟んで次の動きに繋げる反復練習は、実戦向きと言えるでしょう。繰り返しになりますが、肝心なのは、動きや視線を組み合わせてディフェンダーにパスを出すと思わせることです。
基本的な動作ができるようになったら、ドリブルを数回挟んでから左右どちらかへのパスフェイクを挟んでフィニッシュ(レイアップ、もしくはジャンプシュート)に繋げる練習にステップアップ。
パスフェイクは、1対1から得点を決める上でも有効な技術です。例えば、ウィングからインサイドにドライブを仕掛ける場合、コーナーに3ポイントシュートが得意な選手が待機していれば、守る側の意識は自然とコーナーにも向きます。それを利用して、コーナーにパスを出すフリをしてディフェンダーを誘い、ドリブルで抜き去れるスペースを作り出すことも可能になるのです。
プロ選手のパスフェイクは、視線、フットワーク、動きの緩急などを組み合わせているためハイレベルです。その動きに引っかかってしまうのも納得ですね。
Text:Takayuki Kanno