Interview

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2019.11.11UP

前編:いろんな角度で楽しめるからバスケは面白い!
〜千葉ジェッツふなばし 西村文男選手×松田悟志〜

「Shot Clock」アンバサダーのバスケ大好き俳優の松田悟志さんが、プロバスケット選手の魅力に迫る新連載。
記念すべき第1回は、松田さんがプライベートでも親交のある千葉ジェッツの西村文男選手が登場。「バスケ界のファッションリーダー」と呼ばれる西村選手の素顔とは?

西村_僕たちの出会いのきっかけって、覚えてます?

松田_五十嵐圭さん(新潟アルビレックスBB)の結婚式の2次会で話したのが最初だったね。僕が釣好きでバスケも好きということを聞いて、文男くんのほうから声をかけてくれたんだよね。

西村_そうでしたね。

松田_でも実はその前から、文男くんは気になる存在だった。僕が大好きな折茂武彦さん(レバンガ北海道所属。先日今シーズン限りでの引退を発表)の試合を観に行った時に、対戦相手の日立に文男くんがいて。折茂さんがケガから復帰した試合で楽しみにしていたら、そこで文男くんが誰も止められないくらいに爆発して。そのインパクトがあったので、結婚式で会った時は「あの西村文男や!」と思ったんだよね。

西村_それは初耳です! あの時は今とはプレースタイルも違って、点を取ることだけを考えていた時代でした。なつかしいですね。

松田_今シーズンから千葉ジェッツふなばしのキャプテンになったけど、これまでにキャプテンの経験はあったの?

西村_大学4年の時以来ですね。プロに入ってからは初めてなので、どんな自分になるのか楽しみでもあります。

松田_文男くんにはリスペクトしかないんですよ。僕はバスケでインターハイにも出られなかったし、プロにもなれなかった。僕が達成できなかったことを全部成し遂げているわけだからね。いつもはひょうひょうとしているのに、プレーはすごい。そのギャップも魅力だね。普段は良い意味で、その凄さを感じさせないけど(笑)。

西村_うれしいことばかり言ってもらえて、本当に光栄です。松田さんはいつも僕の選手の部分をしっかり見ていてくれるし、日立時代からプレースタイルが変わっているところまで理解してくれている。実は僕、プライベートではバスケの話はまったくしないんですよ。でも松田さんはすごく熱があって真剣に聞いてくれるから、この人ならバスケトークしても楽しいと感じさせてくれるんです。

松田_文男くんはバスケ界の中でもファッションセンスがあってカッコいいから、そういう一面が好きなファンもたくさんいると思う。でも今回一番伝えたかったのは、西村文男はスペシャルな選手だってこと。本当のすごさはプレー面にあるし、結果を出し続けている。僕が死ぬほど努力してもたどり着けなかった領域の人だから、もうとにかくすごいとしか言いようがない!

西村_僕は松田さんと草バスケを一緒にやることもすごく楽しいですね。松田さんが『炎の体育会TV』(TBS系列)に出演したのを見た時に、僕にはないセンスを感じましたよ。それは得点を確実に取るというセンス。ドリブルが上手いとか、シュートが上手いとか、武器はみんなそれぞれあると思うけど、実はシュートが上手いことと、点数が取れるというのは全然違うんです。あそこで優勝したというのは、最後の最後で点を取る能力がしっかりあったということ。僕にはそれがないんですよ。

松田_いや、何言ってんのよ、あるって(笑)

西村_僕は味方に預けがちなところがあるんですよ。より確実な方法で点を取ることを選んでしまうんですね。それも大事だけど、やっぱり最後に取り切る力は本当にすごいなと思いました。

松田_あの大会の前に文男くんから「絶対に優勝してくださいね」と言われたけど、実はものすごくプレッシャーを感じていたんだよね。加えて「優勝したら、僕がバスケを教えたと言っておいてくださいね」とまで言うから、マジか!と(笑)。

西村_一応、簡単にシュートをうつより、ゴール前にガツガツ行ったほうが確率は高いですよと伝えていましたけど、そんなアドバイスまったくいらなかったですね。

松田_いや、あのアドバイスは助かったよ。おかげで大会中スリーポイントシュートは1本しか打たなかったから。

西村_選手は疲れてくると、ラクしてシュートを打とうと思ってしまう。でもちゃんとゴール前まで入って点を取る意識は大切で、僕に足りない部分。松田さんが優勝した時は思わずテレビの前でガッツポーズしましたよ!「僕のアドバイス通りだ!」って(笑)。

松田_あの番組で優勝したあとに、初めてジェッツの試合のフリースローの始球式に呼んでもらったんだよね。

西村_そこでも本番一発でシュートを決めたのがすごい! あの始球式、実は松田さんが決めるまで誰も決めたことがないんですよ。あんな緊張感の中で決めきる。まさに点を取るセンスの塊ですよ。

松田_トッププロにここまで言ってもらえて恥ずかしい(笑)。でも文男くんはオンとオフがはっきりしていて、オフの時はとてもプロ選手とは思えないほど(笑)。愛犬の前でフニャフニャになってるし、馬鹿話もする。バスケも全然観ないしね。でも、草バスケは来る(笑)。

西村_今は仕事として「勝つバスケット」をやっているんで、その中で息抜きとしてみんなで楽しくワイワイとバスケがしたいんです。だからオフの時期に立ち上げたイベント『F会』も、そういうモチベーションのもとで始めました。

松田_文男くんの試合以外でのバスケとの関わりも本当に面白いからね。あらためていくつか紹介してほしいよ。

後編に続く

Costume:roarguns / NUMBER (N)INE(松田悟志)
Styling:Shiori Toba(松田悟志)

Profile

千葉ジェッツふなばし 西村文男
1986年9月24日生
三重県出身
177cm/72kg

19-20シーズンより千葉ジェッツふなばしでキャプテンに。背番号は11。ポジションはポイントガード。2014年に日立サンロッカーズから千葉ジェッツふなばしに移籍。華麗なプレーに加えて、Bリーグ随一のおしゃれ選手としても注目を集める。自分のファッションブランド「eleven」、イベント「F会」なども展開。