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2021.03.03UP

バスケと密接な関係のスニーカー、
シグネチャーモデルを語ろう!

マイケル・ジョーダンのエア ジョーダンが連想されるシグネチャーモデル! そして日本人選手で初めてジョーダンブランドから八村 塁選手のモデルが登場するなど、国内でも盛り上がりを見せるスニーカーの数々。スニーカー好きが集うオープンチャットLUST FOR KICKSを主宰する鬼=ワン・ケノービ氏とMONKEY氏に思い出とともにシグネチャーモデルのお話を伺いました。

鬼=ワン・ケノービ(以下 鬼)_シグネチャーモデルを話しだしたら長くなりますよ(笑)。スニーカーを語るうえでは避けては通れないと言っても過言ではありません。

MONKEY(以下 M)_もはや何から話せばというレベルですね(笑)

編集部(以下 編)_まずはシグネチャーモデルの起源から伺えればと。初となった選手というとマイケル・ジョーダンのイメージがありますが、どうなのでしょうか?

M_エア ジョーダンが爆発的な人気を集めたのでそのイメージがありますが、多分もっと前にいたよね?

鬼_僕が最初に触れたのはカリーム・アブドゥル=ジャバーのモデルだった気がします。70年代末〜80年とかに発売されたやつだけど、99年に復刻もしていたような。ちなみに僕は中学生のときにはいていて、今はもう履ける状態ではないですが、モノは持ってます(笑)。あとはプーマの「クライド」ももともとはバッシュで、これも70年代の選手であるウォルト クライド フレイジャーのシグネチャーだから、ジョーダン以前にもリリースされていたことは間違いないですね。

M_年代的にプレーはほとんど見たことないけれど、カリーム・アブドゥル=ジャバーはフックの神様と言われていたね。あの頃はみんなフックシュート得意だったらしいけれど(笑)

編_レイカーズのカリーム・アブドゥル=ジャバーといえばとてつもない選手でしたがシグネチャーシューズとなると、そうなんだ!となりますね。

M_エア ジョーダン1は1985年なのでそこから一気にシグネチャーの流れは変わったように思いますね。

鬼_Netflixで公開された『ラストダンス』でもありましたが、当時はアディダスとコンバースが全盛の時代。マイケル・ジョーダン自身もアディダスに憧れ、契約したかったことは有名な話です。そんな新人のジョーダンに名を冠したブランドを提案し、今なお続くムーブメントを作ったナイキは先見の明があったというか…今にして思えばよくやったなという感じですね(笑)。そのおかげで当時の若いシューズブランドが一躍トップに登りつめたわけですから、とんでもないことです。

M_確かにスター性は秘めていたと思うけれど、成功するかなんてわからなかったわけだからね(笑)。色味的に当時のNBAのルールに引っかかったから違約金も払っていたわけだし、相当な投資はあった気がする。でも結果的には凄まじいことになったし、シグネチャーモデルの価値を高めたことにもなったという。シグネチャーモデルを話すとなると思わずジョーダンの話になってしまう!

編_改めて思うとカルチャーとしてもとんでもない功績を残してくれましたよね。学生時代にバスケをやっていたお二人もエア ジョーダンでプレーされていたのですか?

鬼_その話をしますか…

M_思い出という観点では外せない内容ですし、同じ気持ちを味わったおじさんは多いかなと(笑)

鬼_僕はもちろんはいていたし、運動会とかもエア ジョーダン1で走っていました(笑)。中学生だったので、親にめちゃくちゃおねだりしましたね(笑)。

M_僕はチャールズ・バークレーモデルを履いていました。子供心にジョーダンよりは許されると思っていましたね。そんなことは絶対ないのに(笑)

鬼_そして強豪校は大体アシックスの「ポイントゲッター」などをはいていました。ナイキとかジョーダンを履いている自分たちはダブルスコアで負けるという…。あいつら見てくればかり気にしやがってみたいな気持ちも強い学校は持っていたかも(笑)。

M_今思えばだけど…なんとも恥ずかしい…! 最近ではシグネチャーモデルや街でも履けそうなバッシュというのは一般的になったけど、当時は競技用とお洒落スニーカーは別のくくりみたいな感じだったよね。

編_本当にスニーカーには酸いも甘いもたくさんの思い出があるのですね(笑)。そのほかにもシグネチャーモデルで記憶に残っているモデルはありますか?

M_たくさんありすぎてどこから話していいのか…(笑)

鬼_まずは90年代から思い出してみるとアディダスから出ていたディケンベ・ムトンボの「MUTOMBO」やパトリック・ユーイングの「EWING」が思い浮かびますね。ちなみにバスケではありませんが、日本人として初のシグネチャーモデルが出たのは野茂英雄さんの「ノモマックス」で90年代のシグネチャーモデルですね!

M_ビッグマン全盛の時代だったから、ハイカットが長くて日本人が履くとすごく大きく見えるんだよね。

鬼_センターに適したシューズだったけど、ガードでも履いてる人いたよね。あれじゃ動きにくかっただろうに(笑)

M_シャックのリーボックもあったよね。「シャックノーシス」になってからのをよく覚えているけど、今とは違うポンプシステムで、別売りの空気入れを使うみたいな…!

鬼_あとはAVIA(アビア)とかエルエー・ギアとか…!

編_なんですかそれは!?

M_フィットネスシューズブームみたいなのが80年代にあって、その流れででてきたバッシュだよね。

鬼_クライド・ドレクスラーのシグネチャーとして「BASKETBALL 911MWXR」というのがあったんです。AVIA(アビア)のバッシュって当時街の靴屋さんとかでも1万円を切るくらいの値段で販売されていて、量販店シューズかと思っていたらドリームチームとして出場した1992年のバルセロナオリンピックでドレクスラーが履いていて「あー!」となった記憶があります。

M_エルエー・ギアはカール・マローンがはいてましたね! 郵便屋さんというニックネームがついていたからモデル名が「メイルマン」! これも同じオリンピックで目にしてなんだなんだとなった覚えがあります。何かの試合でマローンのフリースローのときに「郵便屋は日曜は休みだぞ」とピッペンに言われて外したのも有名な話ですよね。ちなみにAVIAはスコティ・ピッペンもはいていた経歴があるみたいですね。シグネチャーではないですが。

編_2000年代に入ってからはいかがですか?

M_今なお続く人気ですが、この時期はコービー・ブライアント、レブロン・ジェームズのシグネチャーが代表な気がします。

鬼_あとはアレン・アイバーソンのリーボック「THE ANSWER」「QUESTION」シリーズにビンス・カーターの「SHOX BB4」とかも。

編_バッシュでたどってもレブロンの長期的な活躍の凄さが伝わりますね!

鬼_ちなみにレブロン・ジェームスのルーキーイヤーに「NIKE AIR ZOOM GENERATION」を履いていて、おそらくこれがナイキで登場したレブロンのシグネチャーとして一足目だったと思うんです。「ワークブーツでも何でもゴールしてみせる」と言ったことも含めてセンセーショナルでしたね。周りでも履いている人は多かったな。

編_2010年代になると一気にシグネチャーシューズが増えますよね。

鬼_テクノロジー的にも進化を遂げますし、楽しませてくれるスニーカーが多く登場していると思います。

M_そしてどんどん人気も上がって買えなくなっていくという…。

鬼_ナイキだとレブロンは引き続きでケビン・デュラントの「KD」やカイリー・アービングの「KYRIE」、ポール・ジョージの「PG」とかも人気ですよね。カイリーはスポンジボブとコラボしたモデルとか可愛くて、全種類集めましたよ(笑)。カワイ・レナードは今はニューバランスでシグネチャーも出ていますが、少し前はジョーダンでした。スパーズでチャンピオンになったときに限定で発売されたAJ1「PASS THE TORCH」は、今となってはとんでもないプレ値になってます。

M_アディダスだとジェームス・ハーデン、ダミアン・リラードのシグネチャーも出ているよね。

鬼_ジョーダンブランドのなかで自分のブランドを作っているラッセル・ウェストブルックの「Why Not」もあるし、ティム・ハーダウェイ・ジュニアやレイ・アレンも契約していて、クリス・ポールはシグネチャーも出ていたよね。八村 塁のシグネチャーも忘れてはいけない! 日本人のシグネチャーモデルがジョーダンブランドから出るなんて歴史的なこと!

M_スティフィン・カリーはアンダーアーマーで出ているし、シグネチャーは改めて根付いてきて、名選手の証明書みたいな感じになっていますよね。

鬼_近年のモデルは競技よりというか、ストリートカルチャーとの結びつきが弱くなっているような感じもしますが、名作が続いていることは間違いないですね。

M_ストリートカルチャーとえいえば、FILAの「グラントヒル」は時を経てストリートにおりてきましたよね。

鬼_確かに! 当時はまったく惹かれなかったけど、2年前くらいから女性がはいているのを見てかわいいなと思ってました!

M_一周、二週回って街履きとしてトレンドになるのもシグネチャーモデルの面白さかもしれませんね。あと10年くらいしたらレブロンやコービーも街履きのスニーカーみたいなイメージになっていたりして。

鬼_改めて思うと靴ひとつでヒエラルキーが生まれてしまうからバッシュはすごい! この魅力に取り憑かれもう四半世紀…今でも寝る間を惜しんでレアスニーカーを追い求めてしまう(笑)。 スニーカー単体でももちろん面白いのだけれど、バスケからたどっていくと余計に沼にはまります…!

編_まだまだ語り足りない様子なので、改めて別企画も実施したいですね(笑)。

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