
2019.09.26UP
松田悟志さんとバスケットのお話
映画・ドラマや舞台など、俳優として活躍する一方で、体育会TV芸能人バスケットチャンピオンでもある松田悟志さん。Shot Clockでもこれからさまざまな企画で登場していただきます! 今回はバスケットと松田さんのエピソードを伺いました!
――バスケットボールとの出会いを教えてください。
「小学校の時に最初はサッカーをやっていたんですけど、上手くいかなくて、ポートボール部に入ったんです。それで中学に行った時に、その時の仲間たちとバスケ部に入ろうという流れになり。でも、バスケを始めたのはいいんですが…最初はまったくボールをつけなかった。周りはみんなドリブルが上手かったんですけど、僕はまるでできない。だから、付いていけなくて1年の途中で辞めてしまったんです」
――いきなり挫折してしまったんですね。
「そうなんです。ところが中学2年の時に自分たちの代でキャプテンになる子と同じクラスになったんです。それでその子に影響されて復活したんですけど、やっぱり付いていけなかったですね(笑)。でも、それがすごく悔しくて、必死にしがみついていきました」
――才能が開花したのは、高校に入ってから?
「高校は、東住吉高に行きました。バスケの名門の東住吉工業の姉妹校で、その黄金期を支えた平井先生が赴任してきたことで、バスケが強くなったんです。学力が高くて、バスケも強い。その高校に入りたいと思って、必死に勉強しました。中学は不遇の時代だったので、高校では思い通りのバスケ生活をしようと思って。それを実現できた高校の3年間はすごく充実していましたね。ただ、本当に才能が開花したのは、大学時代だったかもしれません。バスケットとの出会いは苦いものだったけど、必死にくらいついてやっていくなかで、成長できたんだと思います」
――今でもバスケットが生活の一部になっているそうですね。
「シンプルにバスケが好きなんです。フットサルや水泳などもやったりするんですが、汗をかいてシャワーを浴びている時に、またすぐにやりたいと思うのはバスケットだけですね。俳優になった時に一度はバスケを辞めたんですけど、27歳のときにパーソナルDVDを出させていただき、その時にバスケのシーンを入れたんです。再開したのはそれがキッカケでした」
――かなり本格的にプレーされているそうですね。
「ある時、代々木公園でバスケをしていたら、知らない人に1on1をやろうと誘われたんです。それなりに自信はあったんですが、コテンパンにやられてしまって……。それが悔しくて、それから真剣にやり始めました。その年に、社会人リーグのチームも作りましたよ」
――バスケット仲間は多いのですか?
「大人になってから、仕事以外の人間関係はほぼバスケで構成されています(笑)。僕の周りは面白い人が多くて、そんな仕事しているの! っていう人もいるんですが、どこで出会ったのかと言えば、やっぱりバスケなんです。バスケって、良質な人間関係が生まれやすいと僕は思っています。一緒に風呂に入ったりして仲良くなりますし、バスケを介して、また新しい出会いもある。バスケをやっていたからこその出会いというものは、本当に多いですね」
――外国人の友達もいるそうですね。
「そうなんです。渋谷でバスケをやっている外国人なんですけど、彼らとの出会いをきっかけに英語も本格的に学ぶようになりました。ゲーム中はコミュニケーションが取れるんですけど、プレーの合間ではなかなか話すことができない。それではつまらないと思って本気で勉強しました。結局、そうやって学ぼうと思えたのも、バスケがきっかけなんですよ」
――バスケットのファッションも好きなんですか?
「バスケのストリートカルチャーを取り入れたりしていましたよ。一番影響を受けたのは、アンドワンのカルチャーが日本に入って来た時。10年くらい前だったかな。アンドワンはアスファルトやラバーでやるストリートボールというカテゴリーのバスケで、崩したファッションでやるのが定番。レッグスルー(自分の股下でボールをつくドリブルのテクニック )ができないくらいダボダボのスタイルでバスケをしていて、それがすごくかっこよかったですね。バスケは魅せるプレーも多いですけど、ファッションも含めたトータルで魅了できるスポーツだと思っています」
――バスケとファッションは、切り離せないものだと?
「例えばウエアを忘れて人に借りても、格好が決まらないとプレーも乗らない。プレーする時のファッションが重要なんです! バスケは見える要素が多いからこそ、魅力的に映る。そこが、他のスポーツとの大きな違いだと思います」
――ファッションからバスケットに興味を持つ人もいますからね。
「そこから入るのが一番いいと思いますよ。よく、バスケ男子のなかで話題に出るのは、ブルズの帽子をかぶっている女性はかわいいという説。間違いなくかわいく見えるので、女性の方にはよかったら積極的に取り入れてほしいですね」
――バスケに興味を持ちかけている女子たちにメッセージを送るとすれば?
「バスケはプレーできなくても、着たり、見たりするだけでも楽しめるスポーツ。まずはファッションから入ってほしいですね。それと実際にバスケを見に行くと、イケメンでスタイルがよい選手がたくさんいます。ゲームそのものより、選手の容姿を見るだけでも楽しいはず。本当にプロの選手はかっこいいですから、ぜひ一度見に行ってもらいたいですね」
Photo:Kenzaburo Matsuoka
Text:Yuhei Harayama