2021.05.21UP
初心者も経験者も思いっきりバスケを楽しもう!
How To Basket Ball 〜クロスオーバー〜
バスケをプレーしているからには華麗なドリブルで相手を抜き去るプレーに憧れる人は多いでしょう!
ドリブル技術もさることながら、対峙するディフェンスをかわしてレイアップ、もしくはジャンプシュートを成功させられたのなら、あなたも立派なスコアラー!
そこで今回は、バスケファンなら誰しも一度はやってみたい「クロスオーバー」を紹介します。
「クロスオーバー」とは、ボールを保持する選手が左右のドリブルを繰り返し、フェイントを交えて守備につく相手の選手を振り切るプレーです。「クロスオーバー」をやるためには、ボールをコントロールする力、ドリブルの技術、そしてステップワークが重要!
基本的なドリブルができるようになったのなら、今度は身体の前でボールを左右に動かす「フロントチェンジ」をやってみましょう。はじめは腰より高い位置でボールを左右に動かし、慣れてきたら腰より低い位置、膝下、つまり床に近い位置でも同じようにボールを左右に振ってみます。ボールをつく位置が低ければ低いほど、試合では相手にスティールされにくいですからね。ここまでできるようになれば、試合での状況を想定した練習に。
練習相手がいればベストですが、いなければなにか障害物をディフェンダーに見立てて練習してもOK。クロスオーバーを仕掛ける際、ボールを左右に振りながら相手を抜き去りたい方向とは逆にステップを踏む。この時に重要なのは、相手を進行方向とは側に誘導すること。右にドリブルすると見せかけ左に進んで抜き去る場合、まず右足を踏み出すのと同時に左手から右手にボールを動かし、相手がその動きにつられたら即左にボールを振りながら先ほどとは逆側に大きくステップし、次の動きに繋げていきます。
上級者やプロの選手ならば、一連の動作に「ひと手間」を加えます。たとえば、ボールを左右に振る動きも、身体の前だけでボールを動かすのではなく、股の間を通す(レッグスルー)、もしくは身体の後ろを通す「ビハインド・ザ・バック」ができるようになると、目の前にいるディフェンダーを揺さぶりやすくなります。また、相手の動きを見ながら緩急をつけるのも効果的!
世界最高峰のNBAレベルになると、出せば必ず相手を抜き去ることが可能な必殺技クラスのクロスオーバーを扱える選手も多い!
今も昔もクロスオーバーの使い手として代表格に挙げられるのは、ティム・ハーダウェイ。現役時代にゴールデンステイト・ウォリアーズなどで活躍したハーダウェイのクロスオーバーは「キラー・クロスオーバー」と呼ばれ、1対1で絶対的な強さを発揮しました。
NBAでは小柄な身長183cmだったハーダウェイは、そのサイズを逆手に取り、切れ味鋭いクロスオーバーで得点を量産。ハーダウェイと同様に、1990年代を代表するクロスオーバーの使い手には、フィラデルフィア・セブンティシクサーズらでプレーし、2001年のシーズンMVPを受賞したアレン・アイバーソンも挙げられます。
現代では、ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンやカイリー・アービングらが代表的なクロスオーバーの使い手です。
どの選手にも共通しているのは、優秀なドリブラーであること。ドリブルの基礎と技術をコツコツと磨き、そこからクロスオーバーに発展させられれば、バスケがさらに楽しくなること間違いなし!
Text:Takayuki Kanno